秋から冬になると養鶏場のニワトリが感染し、殺処分や鶏卵の価格高騰などのニュースで話題になる高病原性鳥インフルエンザ。
「またか」と慣れてきてしまった一方で、2023年はこれまでとは様相が違っています。それは、地球規模で野生動物の大量死が起きているということです。
ここでは、高病原性鳥インフルエンザによる野生動物の大量死のニュースをまとめました。
始まりは2023年2月末、ペルーで高病原性鳥インフルエンザによるアシカ類とペンギンやペリカンなどの海鳥の大量死が報道されました。その後、被害は拡大していることが明らかになりました。
さらに5月にはチリ、8月にアルゼンチン、9月にウルグアイを経て、同月ブラジル南部でアシカ類を含む野生生物の大量死が確認されおり、死亡した個体から複数の型の高病原性鳥インフルエンザが検出されています(*出典記事は文末に記載)。
明らかに拡大していますね(汗)。まさに非常事態です。
鳥インフルエンザとはまったく異なる感染症なのですが、新型コロナに対してはアシカは感受性が低く感染しにくいということがわかってきていたので、管理人もどこか気を抜いていたのかもしれません。
今のところ野生動物のあいだの話であって、ヒトにはほとんど影響がないと言われています。しかし、衛生管理が不十分であったり、野生動物を食べるなどの習慣が残っている地域もあります。
実際に少ないですがヒトへの感染事例も報告されています。皆さんも、野鳥の死骸を見つけたら絶対に触れないように気をつけましよう。
これまで新型コロナで培ってきた経験が活かされ、事が大きくなる前に防げると信じています。
以下、出典記事を時系列にまとめました。
新着ニュースが出たら、順次追加していく予定です。
ペルーの国立自然保護区管理事務局(SERNANP)は7日、アシカ585頭と野鳥5万5000羽が、鳥インフルエンザA(H5N1)に感染し死んだと発表した。
AFP BB News 2023年2月28日 14:23発信地:リマ/ペルー[ペルー中南米]https://www.afpbb.com/articles/-/3450449?pid=25351709より
鳥インフルエンザの感染が拡大している南米ペルーで、アシカ数千頭が死んでいるのが見つかった。ペルー国立自然保護区管理事務局(SERNANP)が明らかにした。
CNN CO.JP 2023.03.07 Tue posted at 13:04 JST https://www.cnn.co.jp/world/35200937.htmlより
南米チリの水産庁(Sernapesca)は25日、全国で流行している鳥インフルエンザで大きな被害が出ている北部沿岸で、今年に入りアシカやペンギン、カワウソ、小型鯨類など9000頭・羽・匹近い死骸が発見されていると発表した。
2023年5月26日 12:50 発信地:サンティアゴ/チリ [ チリ 中南米 ]https://www.afpbb.com/articles/-/346554
南米アルゼンチン当局は29日、多数のアシカが鳥インフルエンザに感染して死んでいると明らかにした。
2023年8月30日 13:57 発信地:ブエノスアイレス/アルゼンチン [ アルゼンチン 中南米 ]https://www.afpbb.com/articles/-/3479171より
南米ウルグアイ沿岸でここ数週間にわたり、推定400頭以上のアザラシやアシカが死んでおり、原因は鳥インフルエンザだとして当局が警戒を強めている。
jiji.comより 2023年09月29日16時59分 https://www.jiji.com/jc/article?k=20230929045036a&g=afpより
ブラジル南部で鳥インフル…オットセイとアシカ900頭以上大量死
9月に同州で高病原性鳥インフルエンザによる海洋哺乳類が死んだことが初めて確認された。海洋哺乳類間の感染がペルーで始まり、チリ、アルゼンチン、ウルグアイを経てブラジルの野生動物にまで広がったとみられる
中央日報12月12日(火)配信:https://news.yahoo.co.jp/articles/63eae2d47c98e9023e836d88cc8aa1121d63728eより