八代亜紀さんが亡くなったというニュースが全国に流れました。私の父が八代さんの歌が好きで、小さい頃から父の車の中ではCDが大音量で流れており、いつの間にか口ずさめるようになっていました。
その頃、ちょうど思春期だった私は「お父さん、なんで演歌なんか流すの、ダサい。」と言ったりしていました。
しかし、TVで八代さんを見かけると、あの柔らかい笑顔やお話から大らかなお人柄が伝わってきて、つい手を止めて見入ってしまいました。そして朗々とした歌声に魅かれるように、つい一緒に歌ってしまうなどしていたのです。
八代亜紀さんは私にとって、近くて遠い、そんな不思議な方でした。
八代亜紀さんと保護猫
本当につい先日、私は保護猫の里親に申し込んだばかりでした。「どうせ飼うなら、お店で買うよりも保護猫がいい」と考えていたからです。ところが、すぐ翌日にあった保護猫の譲渡会に参加できなかったために、その子猫とはご縁がありませんでした。
引き取り手のない子猫にとっては良いことですが、どこかガッカリしてしまった矢先のニュース。
「そういえば、八代さんって、趣味で猫の絵を描いている番組を見たけど、すごいクオリティだったな」と思いだしたのです。
調べると、八代さんは幼い頃から40匹以上の保護した犬や猫と暮らしてきたそうです。しかもそれを継続されて、約60年!レジェンドと言われるのも納得です。
絵本「ちーたんとあきちゃん」八代亜紀と保護猫ちーたんのお話
そんな八代亜紀さんが、保護ネコのちーたんとの出会いと、その後のささやかな日々の暮らしを絵本に遺しています。
タイトルは「ちーたんとあきちゃん」。この本はチャリティ絵本になっていて、売り上げは保護猫と飼い主さんを繋ぐ活動をしている団体に寄付されるそうです。さすが八代さんです。
以下、書籍情報になります。
- タイトル ちーたんとあきちゃん 八代亜紀と保護猫ちーたんのお話
- 発行 株式会社ミリオン企画
- 定価 1320円
- 補足情報 楽天市場でも購入可(https://www.rakuten.co.jp/aki-yashiro-store/kaiso.html)
保護猫とその活動を支えた八代亜紀さん
歌手として言うまでもなく超有名な八代亜紀さんですが、画家としての才能も発揮され、さらには保護猫と保護猫活動にも尽力されたことを初めて知りました。多才なだけでなく、人間としても本当に素敵な方だったんだなと思います。
「演歌なんて…」って思っていた、思春期の頃の私に言ってやりたい。将来、こんな大人になれるかって。
何十年ぶりかに八代さんの「舟唄」を口ずさみながら、追悼。