「コロンブス」が歌詞に出てくるJ-POP3曲。表現は奥深い。

アメリカ大陸を発見したことで知られる冒険家といえば「コロンブス」。

彼は「新大陸を発見した英雄」でもあり、「先住民を奴隷にした侵略者」でもあります。

つまり「コロンブス」には表の顔と裏の顔とがあり、同じ「コロンブス」という単語を使った表現であっても、解釈によっては真逆の意味にもなりえるということです。

この記事では、J-POPで「コロンブス」が歌詞に出てくる有名な3曲を時代順にあげて解説します!




目次

光GENJI・パラダイス銀河(1998年)

1998年7月発売、作詞作曲はあの飛鳥涼(ASKA)さんです。

大人は見えない しゃかりきコロンブス

夢の島までは さがせない

光GENJI パラダイス銀河 歌詞より

歌詞の流れから見ると「偉大な冒険家」としての「コロンブス」をイメージしていることがわかります。そのままですね。

この頃は、人種差別を連想させる表現に対する世間の感覚も、だいぶ緩かったように感じます。

下のエッグ矢沢さんのポストにもありますが、時代を感じますね(ジャ◯ーさんのことは、まったく共感できませんが)。

SOUL’d OUT・COZMIC TRAVEL(2007年)

この曲の歌詞に登場する「コロンブス」の意味が、とっても奥深いのです!

この曲の歌詞には「コロンブス」という単語が、以下のような流れで登場します。

I love Elizabeth But 振る舞え like Jo = Josephin So, you say like this “Oh, Christopher Colombus!”」  

直訳すると、「私はエリザベスを愛している しかしジョー=ジョセフィーンのように振る舞え だからこう言え “クリストファー・コロンブス!”

無関係のMV炎上でなぜかSOUL’d OUTがトレンド入り 歌詞を解説したYouTubeコメントも話題にhttps://news.yahoo.co.jp/articles/f752e1b2ac4e9970b26bb9e6cc30a33f877348a3?page=2より

直訳だけだと、ぜんぜん意味がわからないですね(笑)

実は、ジョー=ジョセフィーンはあの有名な「若草物語」の登場人物と同じ名前です。

原著の中には、ジョセフィーンが感嘆の意をしめす時に「クリストファー・コロンブス!」というスラングを口にする場面が登場するそうです。

当時は淑女がスラングを口になんてとんでもない!という時代でしたが、ジョセフィーンは周囲から浮いても自分らしい表現をつらぬきました。そんな彼女に対するリスペクトの意を込められているのでは、と推察されています。

本当のところはどうなのでしょうか。気になりますね!

Mrs. GREEN APPLE・コロンブス(2024年)

地底の果てで聞こえるコロンブスの高揚

Mrs.GREEN APPLE コロンブス歌詞より

「地底の果て」とは地獄みたいなところを意味します。

「高揚」とは「気分が高まること」を意味します。

ということは、コロンブスの裏の顔に対する皮肉や批判的な意味合いが込められているように思えませんか? ひいては西洋中心の価値観などに対する疑問ともとらえられます。

真相は、作曲した大森元貴さんだけがご存知ですが、皆さんはどう感じたでしょうか。

以前からMrs.GREEN APPLEをご存知な方は感覚的にわかると思いますが、彼らがどんな曲を世に出してきたかを聴けば、答えはわかるような気がします。



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この記事を書いた人

「動物も人間も幸せに暮らせるようになって、動物園や水族館がなくなったらいいな」って考えてる、少し変わった飼育係。ひれあし担当。

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